【動画】容疑者が収容されているフィリピン入国管理局の収容施設=角野貴之撮影
フィリピンを拠点とした特殊詐欺事件に関与したとして警視庁が逮捕状を取っている日本人4人のうち、2人が7日に強制退去とされることが決まったと、フィリピンのレムリア司法相が6日明らかにした。残る2人は現地で訴追されている刑事裁判の公判が6日に開かれたが、公訴棄却の結論が出なかった。
強制退去となるのは、藤田聖也(としや)容疑者(38)と今村磨人(きよと)容疑者(38)。残る渡辺優樹容疑者(38)と小島智信容疑者(45)については裁判所が棄却し次第、強制退去となる方針。
4人が収容されているマニラ首都圏の入国管理局の施設では6日朝、入管の係官が到着し、移送に向けた準備を始めた。
4人は、警察官などを名乗って東京都内の男女からキャッシュカードをだまし取った事件に関わった疑いがある。警視庁が2019~21年にかけて逮捕状を取り、フィリピン当局に対して送還を求めていた。さらに警視庁は、全国で相次いだ強盗事件を指示した「ルフィ」を名乗る男が4人に含まれているとみている。
だが、4人はフィリピンで女性への暴力などの罪で訴えられて裁判を抱えていたため、現地の法律上、直ちに強制退去させることはできなかった。
強制退去を逃れるため裁判を仕組んだ可能性が高いと判断
フィリピン当局は、4人が強…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル